Owners Voice 琥珀色の迷宮

言葉の暴力・反撃…琥珀色の迷宮No.9

私がこの文章を書く前に大多数の人がインターネットでたたかれているはずである。

私が東京に出店しての最大の敵であった。

ブルーラベルは高い。どこそこのフレンチはマズイ。あの寿司屋は高かった。

高い物があって当たり前だろう。その店の格として仏から鴨を仕入れ、大間あたりからもマグロの上物を入れて、下関からも天然のフグを提供し、一級の店の誇りをかけてお客様に旨い物を提供しているのだから高くても当然。

それは自腹で食べに行った者のみが書ける言葉ではないのか。

ろくに体験もしないで高い、安いを論ずるべからずと云いたい。

店名は実名で自分達の名前は好き勝手なネーミングで書いている人達。

貴男の書いている言葉は世界に配信される。その為に潰れる店も出てくる。

少し無責任ではないか。それでも書きたければ店で食べて、飲んでそれから書きなさい。一つよく考えておいて欲しいのはカウンター、座敷に座っただけで厳選された物が出てくるのを当たり前と思わない事です。

どれだけの時間とお金を払い、最高の状態で出てくるのか考えた事がありますか。

その店の造り、従業員仕付け、最高の板前さんの腕、万全のサービス体制で迎えてくれる。全て代金の中に入っている事など何も考えない。

そのくせ“あのクラブの女を食ったが高かった„とは云わない。不思議な男の性である。

最近では訴訟問題にもなりつつある。貴男方が書く文章は店を探している人達の羅針盤ではないのか。もう少し自重した方がいいですよ。

そして最高のガイドラインとなってあげて下さい。

書く以上それが貴男方の宿命ではないでしょうか。

言葉の暴力は一人歩きする・・・・・・

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